Speaker
美沙希 森下
(名古屋大学)
Description
GRAINE実験では高い空間分解能を持つ原子核乾板(エマルションチェンバー)を気球に搭載し、ガンマ線天体の精密観測を目指している。
2015年5月、豪州にて14時間の気球フライトを実施、飛跡データの取得に成功した。
チェンバーを構成する原子核乾板には、通過した全ての荷電粒子が記録されおり、
自動飛跡読取装置を用いる事で宇宙線反応のミニマムバイアスな解析が実現出来る。本講演では、検出器内で起きたハドロン反応を系統的に選び出す手法の開発の現状と、その手法によって選び出されたハドロン反応の解析について報告する。