Speaker
光成 高橋
(東大宇宙線研)
Description
光電子増倍管は宇宙素粒子分野で非常に広く用いられている基本的な検出装置である。しかしその応答出力の分布は自明なものではなく、ピークの下にガウス分布から外れた成分が存在する。特に数光電子レベルでのフォトカウンティングではそれを理解することが正確な光量測定や実験系のシミュレーションのために重要である。そこで、特定の分布モデルを仮定せずに光電子増倍管の測定データから1光電子に対する応答分布を再構成する解析法を開発した。本講演ではそのアルゴリズム及びモンテカルロシミュレーションで評価した解析由来の誤差について述べる。