8-12 March 2016
東京大学宇宙線研究所
Asia/Tokyo timezone

講義

講義アブストラクト


3/9(水)10:00-10:50 [講義I]高エネルギー天体物理:井岡

20世紀における多波長天文学の発展によって我々の宇宙像、特に高エネルギー宇宙の理解は大きく進んだ。これにより、我々がかつて抱いていた静的な宇宙のイメージからは全くかけ離れた、激しい極限状態にある宇宙の姿が明らかになってきた。また、それと同時に多くの新しい謎も生まれた。21世紀に入り、高エネルギーガンマ線、宇宙線、ニュートリノや重力波を用いた多粒子天文学が幕を開けつつある。本講義ではこれらの進展を概観し、ブラックホールの進化や高エネルギー宇宙線の起源に迫る。

3/11(金)10:00-10:50 [講義II]ビッグバン宇宙:川崎
 
ビッグバン宇宙およびインフレーション宇宙モデルについてその成立と現状を解説する。また、宇宙背景放射による原始重力波の観測に触れて、インフレーション宇宙モデル構築についても紹介する。


3/11(金)11:10-12:00 [講義III]宇宙・素粒子:伊部
 
素粒子標準模型がどのように構成されているのかについて概説する。さらに暗黒物質やニュートリノ質量といった標準模型を超えた物理の可能性についても時間があれば解説する。