29-31 October 2016
東大柏Campus
Asia/Tokyo timezone

超新星爆発からの重力波とメカニズム解明に向けた研究

30 Oct 2016, 15:40
20m
宇宙線研究所6F大セミナー室 (東大柏Campus)

宇宙線研究所6F大セミナー室

東大柏Campus

千葉県柏市柏の葉 5-1-5

Speaker

孝章 横澤 (大阪市立大学)

Description

超新星爆発とは宇宙で最も energetic なイベントの一つである。これまでの精力的な光学的観測、数値シミュレーションなどによる爆発モデルの検証、更には SN1987A からのニュートリノの 観測により、大筋での爆発メカニズムは確立されているが、詳細な爆発メカニズム解明にはまだ 至っていない。我々の銀河内で超新星爆発が発生すれば、世界中の様々な検出器で信号を観測す ることができ、広帯域 (Hz-kHz) での光学観測、高エネルギー領域 (MeV-PeV) でのニュートリノ 観測、広帯域 (Hz-kHz) での重力波における multi-messanger astronomy が展開され、メカニズ ム解明に大きく近づけることが期待される。特に超新星爆発内部の情報を直接運んでくる重力波の観測はとても重要な役割を担っている。 現在、世界各地で第二世代重力波検出器 (LIGO, Virgo, KAGRA 等) での観測に向けて着々と 準備を進めている。日本では岐阜県飛騨市神岡町の池の山地下 1,000m に KAGRA の建設が進ん でおり、2015 年末に iKAGRA として常温での観測、2017 年度に鏡を 20K まで冷した本格観測 bKAGRA を計画している。 本講演では、超新星爆発のような理論的な波形予想が難しい重力波に対する解析手法を紹介し、超 新星爆発重力波観測から期待されること、ニュートリノ信号との相関解析から期待されることを紹介する。

Presentation Materials