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2018年10月、Cherenkov Telescope Array (CTA) 計画の北サイトのカナリー諸島ラ パルマに大口径望遠鏡初号基が完成しました。約1年間の試運転期間の後、2019年11月にはかに星雲からのガンマ線を検出し、2020年1月から2月にはかにパルサーからのガンマ線の信号を検出し、さらに2021年にはBL Lacertae フレアから20 GeV ガンマ線の検出に成功し、順調に運用を進めてきました。昨年秋からのラ パルマ島での火山活動も昨年12月には終息し、現在は運用再開に向けて調整を行っています。 これらの報告も含め、主にマルチメッセンジャー天文学に重点をおいて、2022年2月21日(月)と22日(火)に研究会「高エネルギーガンマ線でみる極限宇宙 2021」を開催いたします。 本研究会は、基盤研究(S)「CTA 大口径望遠鏡アレイによる極限宇宙の研究」と宇宙線研究所共同利用研究会からのサポートでシリーズで開催している研究会です。研究会では、高エネルギー宇宙に関する一般講演を募集します。なお、講演は英語でお願いいたします。 講演・参加を希望される方は、以下のページのRegistrationから2022年2月10日(木)までに登録をお願いいたします。 研究会URL:https://indico.icrr.u-tokyo.ac.jp/e/workshopCTAJ2021 皆様のご参加をお待ちしております。 CTA-Japan一同 基盤研究(S)研究会・宇宙線研究所共同利用研究会 開催日時: 会場:オンライン(Zoom) 研究会URL:https://indico.icrr.u-tokyo.ac.jp/e/workshopCTAJ2021 趣旨: Cherenkov Telescope Array (CTA) 計画は、大口径(23 m)・中口径(10-12 m)・小口径(4 m) の3種類の望遠鏡群を配置して、従来より10 倍の高感度と、かつてない広いエネルギー領域(20 GeV から300 TeV) のガンマ線で、極限宇宙の精密測定を行うことを目指す国際共同プロジェクトです。CTA計画が実現すれば、約1000個の天体からTeVガンマ線が検出できると予想され、パルサー/パルサー星雲、超新星残骸、活動銀河核などの高エネルギー天体での宇宙線加速と伝播過程の解明、銀河形成史や宇宙論、さらにはダークマターの探索など多岐にわたるサイエンスが可能となります。 日本は、2009年に CTA Japan コンソーシアム(http://www.cta-observatory.jp/)を結成しCTAに正式メンバーとして参加をはたし、130名近くを越えるメンバーが準備研究を推進してきました。2018年10月に、北サイトのカナリー諸島ラ パルマで、日本が大きく貢献してきた大口径望遠鏡初号機が完成し、2019年11月にはかに星雲からのガンマ線、2020年1月から2月にはかにパルサーからのガンマ線の信号検出にも成功しました。さらに2021年には、BL Lacertae フレアから20 GeV ガンマ線の検出に成功しました。今後2024年までに、大口径望遠鏡2-4号基が建設され、大口径望遠鏡4台でのステレオ観測を目指しています。南サイトもチリのパラナルに決定し、2022年からは建設が開始される予定です。2027年には約50台の部分アレイによる観測開始を目指しています。 今後、CTA時代を迎え、TeVガンマ線天文学がさらに他波長の電磁波観測や、高エネルギーニュートリノ、重力波観測との連携を深め、時間領域天文学、マルチメッセンジャー天文学の一翼を担っていくためにも、研究会を通じて広い分野の研究者と議論を深め、今後の戦略を練り、様々な角度から議論するコミュニティーに開かれたものとして開催いたします。また、基盤研究(S)(2017年度-2021年度)「CTA大口径望遠鏡アレイによる極限宇宙の研究」として推進されているサイエンスや望遠鏡の開発状況の報告も含まれますので、この分野に興味もある方の多くのご参加をお待ちしています。 招待講演者: Markus Ackermann (DESY) 世話人:井岡 邦仁(YITP)、窪 秀利(京大)、齋藤 隆之(ICRR)、 Online Workshop: The construction of Cherenkov Telescope Array (CTA)-North Large Size Telescope 1(the first LST) was completed in 2018, at the Observatorio del Roque de los Muchachos site in La Palma. Markus Ackermann (DESY) Registration: We would kindly ask you to register if you intend to participate. Please do so here: https://indico.icrr.u-tokyo.ac.jp/e/workshopCTAJ2021 Registration deadline: 10 February, 2022 SOC: |